
子どもに何かのプロフェッショナルになってほしかったら、まずはありとあらゆる土台を固める。
ありとあらゆるって何?
もうとにかくいろいろと。
経験したものが糧になる。
覚えてなくても、楽しく経験したものならば必ず糧になる。
新しいことを知ること、できるようになることって
こんなに楽しいんだ!
この気持ちをどんどん経験させていく。
人間、見て聞いているだけでは何も上達しない。
ピアノを弾いている人を見ているだけでは弾けるようにならないし、
バスケットボールをしている人を見ているだけでバスケットボールが上手になるわけではない。
とはいえ、いきなり難しいことをやっても「できない」気持ちが育つだけなので、
ハードルはグッと下げて、何事も「できた→楽しい→もっとやりたい」を循環させて上達させていく。

じゃあ、ウチはダンスを極めて欲しいから立てるようになった1才からダンスを始めよう!!

…ちょっと待って
ただただ踊れるようになればいい?
踊れるようになるためには、
・身体を動かすための脳回路の構築
・片足でも立てるバランス感覚
・自分の身体を支えるだけの筋力体力柔軟性
・リズム感覚
・先生の話を理解できるだけの言語能力
・振りを覚える記憶力
・相手との距離を測れる空間認識能力
大きく分けてもこれだけのことが必要。
ダンスを習いながら身に付くこともあるだろうけれど、教室だけでは不十分なのかも。

ウチの子はサッカー選手に育てたい。
だから2才からサッカー教室へ入れようと思ってるよ。
サッカーには何が必要?
・スポーツならではの筋力体力柔軟性
・ボールを蹴るための片足バランス
・相手の動きを予測する力
・指示に従う忍耐力
・先生のお話を理解できるだけの言語能力
・作戦の遂行と臨機応変力
・リズム感

じゃあ、ピアノは?
ピアノが弾けるようになるには…
・指を独立させて動かせる手指の巧緻性
・音感 ドの音をドと捉える
・リズム感
・数字の認識(指番号)
・先生のお話を理解できるだけの言語能力
・やがては左右別々の音を一緒に弾くので(その後は足のペダルも)、2つ(以上)のことを同時にする力
・暗譜する記憶力

なんだか1つのことだけでもたくさんの項目があるね。
こう見ていくと、身体を使うジャンルであっても、意外と頭を使っているのかも。

その通り!
どんなことも脳回路×神経がどう働いているか。
理解できる言語能力を得ているか。
これが鍵。
そうすると、0才でできること、1才でできること、2才でできることが明確になっていく。

脳回路をつなぐシナプスの発達の終わりはいつくらいだっけ?

3才!

そう!だから3才までの環境があらゆるスペシャリストを育てる大きなカギになる。
逆に言えば、3才までに土台さえ広く固めておけば、何にだってなれる力が備わっているわけ。
もちろん良い指導者と環境は必要だけれど。

子どもの発達を知れば知るほど、「今は何が大切なのか」が見えてくるね。
決して目先だけで選択してはいけないんだね。
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